花の王様であり、高貴なる女性の象徴の「牡丹」
立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花
牡丹は中国原産の落葉小低木で「花王」「花神」と称され、楊貴妃の象徴ともされました。日本へは平安時代に薬用として伝わり、『枕草子』に登場。宮廷や寺院で栽培され、江戸時代に庶民へ広まり大流行しました。豪華で存在感ある花姿は「花の王様」と呼ばれ、生け花にも重用。花色や形も多彩で、春牡丹のほか寒牡丹・冬牡丹もあります。「立てばシャクヤク、座れば牡丹、歩く姿はユリの花」という美人の形容にも結びつきました。
多彩な牡丹の品種
- 花王 — 万重咲きする大輪の品種で丈夫に育つので鉢植えでも栽培可。
- 太陽 — 八重咲きの大輪品種。やや濃い赤と、柔らかな輪郭が魅力。
- 鎌田藤 — 千重咲きの品種で、開花直後は紫色だが、満開に近づくと赤みが増すのが特徴。
- 金閣 — フランスで開発された千重咲きの中輪品種。花弁の先端に縁取りが入る。
- 貴婦人 — 花びらが乳白色でピンク色がわずかに混じり、気品ある佇まいな千重咲きの品種。
- サンダーボルト — 茶を含む赤の暗色。花弁の基部に黒色の斑紋がある米国産種。一重咲きの珍しい牡丹。