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ウッドデコレーション『時計』のトピックス
時代と共に変化する「時を知る方法」
時計の針が右回りになったきっかけ
時計の歴史は、紀元前4,000年頃まで遡ります。当時の人々は、太陽の位置を見て時間や季節を確認していましたが、エジプトでは、より細かく時間を知るための道具、人類最古の時計が誕生します。それは、地上にまっすぐにグノモン(投影棒)を立てて、グノモンの影の位置や長さを観測することでおおよその時間を知ることができる『日時計』です。
エジプトのある北半球では、影は右回りに移動します。そして、この日時計が北半球で更に発達したことで、時計の針が右回りになったと言われています。
物質を使い、時を計る
日時計は曇天や雨、夜間では機能しません。そこで、誕生したのが『水時計』です。水時計は、水が一定量で流れ出るよう、底に穴を開けた瓶の内側に1時間毎の目盛りをつけ、水面の高さによって時間を読み取る仕組みです。そして、季節によって夜の時間が変わることにも対応し、目盛りも12ヶ月分刻まれていたとのことですから驚きです。
しかしながら、この水時計も水が蒸発してしまったり、凍ってしまうと機能しません。そのため、様々な工夫を凝らした時計を発明します。ローソクの残りの長さで時刻を計る『ローソク時計』、燃えて減少する油の残量で時刻を計る『ランプ時計』、ほぼ安定して燃焼するお香を利用し、燃えた長さで時刻を読み取る『香盤時計』、温度変化や揺れに強い『砂時計』などが生み出されました。
機械式時計の誕生、小型化
機械式の時計が誕生するのは、13世紀後半の北イタリアから南ドイツの地域で作られた塔時計です。文字盤や針はなく、鐘を鳴らすことで時を知らせていました。動力は巻き上げたオモリが下がっていく力を利用するために高さが必要となり、高い建物や塔の上に設置されていました。機械式時計の構造は『動力源』『調速機』『脱進機』で、現在まで変わっておらず、動力源を小型化することで、置き時計、懐中時計と持ち運べるまでに小型化し、日本のメーカーによる、クォーツ(水晶振動子)を用いた世界初のアナログクォーツウォッチの誕生で、腕時計がより身近なものにまで進化しました。
カタログなどの時計の写真が、10時10分頃を指していることが多いのには理由があります。まずは、ブランドロゴが針穴の上にあることが多いため、重ならないようにしていること、そしてV字になり、左右対称で配置が美しく、針のデザイン全体をキレイに見せられるからなのです。