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クロスコラージュ『タンブラー』のトピックス
透明の“江戸切子” 色かぶせの“薩摩切子”
海外から伝来した書物をもとに、薩摩で発展
幕末から生産されているガラス細工“切子”
薩摩藩が、長崎などに伝来した海外のガラス製造に関する書物を、江戸から呼び寄せたガラス職人とともに読み解き製造し始めたのが“薩摩切子”の始まり。
薩摩切子は、ボヘミアガラスなどを参考に、透明ガラスに厚めの着色ガラスを重ね、そこに繊細かつ大胆なカットを研磨ホイールを使って施すことで、カット面の色の濃淡が美しい作品が完成します。これこそが薩摩切子の特徴“ぼかし”と呼ばれるものです。現在、復刻はしていますが、当時の卓越した技術は、明治初頭の動乱を受けて、そこで途絶えてしまいました。
江戸切子は、鉛を用いた透明ガラスをヤスリや金棒、金剛砂を用いて手作業で切子細工を施すのが特徴です。薩摩切子の消滅により薩摩からの職人や技法が移転され、色かぶせの物も存在する。
文様は、矢来・菊・麻の葉模様など、着物などにも用いられる伝統的な和文様が多く、現在では、切子らしいというイメージから、色かぶせのものが多く生産されています。
▲ ボヘミアガラス
▲ 薩摩切子(復刻)
▲ 江戸切子(色かぶせ)