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スクラッチランプ『紅葉』のトピックス
『こうよう』とも『もみじ』とも読む“紅葉”
2つの読み方を持つ“紅葉
“紅葉”は『もみじ』または『こうよう』と読みます。
『もみじ』は、日本古来から存在する和語で、草木が色づく様を表した「もみつ(づ)」という動詞に由来し『楓』の中でも特に赤く色づく種類を「もみぢ(じ)」と呼ぶようになったことから生まれた名詞です。
この『もみじ』と『楓』は『万葉集』の和歌の中に詠まれており、楓の葉を「蛙の手のような葉っぱ = 蛙手(かえるで)」と表現したことから『かえで』と呼ばれるようになりました。
『もみじ』と『楓』は、どちらもムクロジ科(旧カエデ科)カエデ属に属した楓で、もみじという名の属種はありません。そして『もみじ』と『楓』とを呼び分けるのは、日本独特の文化です。
『もみじ』と『楓』の明確な区別はありませんが、葉が5つ以上で、深い切れ込みがあり、手を広げたような形状をしているものを『もみじ』と呼び、それ以外を『楓』と呼ぶようです。
一方で『こうよう』は、中国から伝わった漢語で「木の葉が赤色や黄色に変化する様」を表していたことから、和語の『もみじ』を当てたことで、今では『もみじ』とも『こうよう』とも読むようになりました。
秋のお月見
昔から、和歌の題材としたり、月の神『月読命 ツキヨミ』へ豊穣を祈る収穫祭などで、お月見を楽しんできました。
澄んだ秋の夜を明るく照らす仲秋の名月として『十五夜』が有名ですが、お月見は年に三回あるのはご存じでしたか?
農作物の収穫が始まる頃。採れたての作物や稲穂、ススキを供え、収穫できる感謝と今年の豊作を祈願する。【旧暦8月15日】
農作物の収穫が終わった頃。お米の粉で作った団子、豆や栗などの収穫した作物を供え、今年も無事に収穫が出来た感謝を伝える。 【旧暦9月13日】
稲刈りが終わると田んぼの神が山に帰るとされ、ついたお餅などを供えて来年の豊穣を祈願する。【旧暦10月10日】
仲秋のお月見は、収穫前の「十五夜」と収穫後の「十三夜」で1セットです。これを『二夜の月(ふたよのつき)』といいます。どちらか片方を見なければ「片見月」または「片月見」と言い、縁起が悪いとされました。
「十日夜」は、東日本を中心に行われていた収穫祭で、休耕に入る立冬の時期には地域毎に様々な行事が行われます。西日本では、10月の亥の日に行う収穫祭「亥の子」などがあります。